飲食店やヘアサロンなどで、お店の名刺――ショップカードを置いているお店は、少なくありません。
ただ、ほとんどの方は「他のお店も作っているから、ショップカードを作っておこう」ぐらいにしか考えていないのが事実です。
そもそも、ショップカードの役割とは
- 来店客にお店の情報を視覚的に認知させる
- 見込み客を顧客化させる
- 顧客による口コミ宣伝を誘発する
- 手頃な選択肢として、連絡先を確保させる
などの効果があります。
それでは上記内容を細かく解説して行きましょう。
1.来店客にお店の情報を視覚的に認知させる
ショップカードは、<お店で働く人>ではなく、<来店したお店>を視覚的に、認知させるための広告ツールです。
たとえばヘアサロンの場合は、ショップカードがあることで「私が今日、髪を切ってもらったお店は、この○○ってお店だ!」ということを、意識に残しやすくなります。
2.見込み客を顧客化させる
「ショップカードなんか、無かったとしても、自分が行ったお店のことは忘れないでしょ?」と思う方も多いかもしれませんが、人間はアナタが思っている以上に記憶力に乏しいです。
毎月のように足繁く通っている飲食店やヘアサロンなら、名前も店員さんの顔も、お店の場所も覚えているでしょうが、自分がそれまで行ったことがない場所にあるお店のことは、たとえ料理が美味しかったり、自分好みのヘアカットをしてくれたりしたとしても、その時のことをすべて正確に細部に至るまで思い出すことは出来ません。
来店から1ヶ月も経てば、「あれ、あのお店どこにあるんだっけ……?」と忘れてしまう人が大半です。
このコラムを読んでいるアナタも、そんな経験があるのではないのでしょうか?
しかし、そんな時にサイフの中にショップカードが入っていれば
をひと目で把握することが出来るので、「あれ、あのお店って……」という顧客の損失を減らすことが可能になります。
3.顧客による口コミ宣伝を誘発する
アナタがもしも、気に入ったお店を誰かに教えるとしたら、どんな風に教えますか?
最近ではスマホを使った口コミが一般的ですが、毎日顔を合わせるような相手からの紹介の場合は、URLを送られることよりも、実際にお店の商品やショップカードを使って、その場で簡単なプレゼンを受けることの方が多いことでしょう。
他の人に、自分のお気に入りのお店を紹介する時などは、紹介したい "モノ" があった方が、 話し手も聞き手も、紹介したいモノに関して理解しやすくなります。
親しい友だちとお茶を1杯、そういえばこのお店に行って髪を切ってきたの――という時に、サイフにショップカードがあれば、友だちとの話も膨らというもの。
そんな親しい誰かにお店を紹介する時の、<口コミ宣伝の誘発>効果がショップカードにはあるんです!
また最近ではSNSを使って、友だちにお店を宣伝する機会が増えましたが、ショップカードがあれば、その場でお店の情報をググることなく、伝えたい情報を写メで送ることが出来るようになります。
「WEBサイトがあるから、ショップカードはいらない」と思われがちですが、むしろWEB時代にお店の情報を拡散させるための1つの手段としてこそショップカードは無いよりは、あったほうが良いですよ!
4.手頃な選択肢として、連絡先を確保させる
新谷さんのヘアサロンのように、予約が必要なお店の場合は、お客さんは連絡先をどこかに保存しなければなりません。
携帯電話が普及しているおかげで、簡単に連絡先を登録することが出来るようになりましたが、"お店の電話番号を自分の携帯に登録する"というハードルは、決して低くはありません。
多くの人は、リピーター化しない限りは、たとえ気に入ったお店だったとしても、お店の連絡先を携帯電話の中に登録しません。
仮に、このレベルのお客さんの手元にショップカードがなかったとしたら、「あれ、この前のお店ってどこだっけ~?」とお店の情報が手元にないが故に、チャンスロスになってしまう可能性もあるのです。
しかし、ショップカードがあれば、そういったチャンスロスを未然に予防することが出来るので、顧客の流出を防ぐことが出来ます。